冬になるとオーロラツアーが人気を集めます。
アラスカ、カナダ、北欧、アイスランドへのツアーが多いと思います。
それは、これらの国々が、オーロラベルトに位置しているからです。
オーロラツアーに参加する際に知っていると役に立つ豆知識を書いてみました。
オーロラとは
光のベールのようなオーロラは、どうやってできるのでしょう?
太陽から地球へとやってきた太陽風(プラズマ)が地球の大気とぶつかって、
発光して輝く現象、それがオーロラです。
オーロラは主に緯度60度から70度の範囲で観測されます。
ツアーは北緯60-70度にあたる、北欧や北米が多くなるわけですが、
実は南緯60-70度の地域、南極やニュージーランドでもオーロラは見ることができます。
一般的にオーロラは英語では、「The Northern Lights = ノーザンライツ」
と言いますが、南極やニュージーランドで見られるオーロラは、
「The Southern Lights = サザンライツ」言います。
オーロラという名前は、ローマ神話の暁の女神アウロラ(Aurora)から名付けられました。名付け親はイタリアの天文学者であり、物理学者でもあった、
ガリレオ・ガリレイと言われています。
オーロラの強さを表す単位は「レイリー(R)」です。
へー、そんな単位があったのって思いますが、
単位面積、単位時間あたりに入射する光子の数を表す単位なんですって。
目でやっと見える程度のオーロラは約1700レイリーなんだそうです。
オーロラが見える時期
オーロラは冬のものと思われがちですが、実は夏でもオーロラは発生しています。
天空では年間300日ほど発生しているようです。
でも、オーロラツアーは冬が多いですよね。
それは、冬の方が地上から見える確率が高いからです。
オーロラの見える条件は大きく分けて3つあります。
1・空気が澄んでいて晴れている
2・月や街の明かりといった、障害物が無い。
3・太陽の活動が活発である(オーロラベルトの都市にいればOK)
そうなると、空気が澄んでいて、夜が長い「冬」が見やすいといえるでしょう。
オーロラが多く出る時間帯は、
アラスカやカナダでは22:00~夜中の2:30頃
北欧やアイスランドでは19:00~深夜0時頃です。
毎日見れることもあれば、1週間滞在しても見れないこともあります。
自然現象なので、仕方のないことです。
見れなかったといって、ガイドさんや添乗員に八つ当たりをするようなことは
やめてくださいね。
オーロラを見るときの服装は?
オーロラが出る地域は、極寒の地です。ですが、ツアーで行くようなところは、
外で何時間もオーロラを待つという事はあまり無いと思います。
出るまでは、室内で待機していて、オーロラが出ると教えてくれたり、
周りが騒がしくなるので、オーロラが出たことを察して外に出て鑑賞する。
という所が多いと思います。
なので、状況に応じて調整がしやすい「重ね着」をお勧めします。
オーロラを見るときの服装を具体的に説明しましょう。
帽子
スキー帽、目出し帽など必ず耳が隠れるものを用意しましょう。
隠れない場合は、別に耳当てを持っていきましょう。
首
ウールのマフラーやハイネックのセーターなどで襟元に冷たい空気が
入らないようにしましょう。
手袋
手袋は防水加工で保湿性の高いものがよいでしょう。
スキー用の手袋でもいいと思います。
靴
ゴアテックスや保温素材などを組み合わせた、防水性能と保温性能を持った
スノーブーツがベストです!
上着
スキーウェアまたは腰まである厚手のジャケットまたはダウンジャケット。
風を通さないものを着ましょう。
私は、ライトダウンとダウンコートを2枚重ねします。
ジャケットの下はセーターまたはフリース等で良いでしょう。
ズボン
スキーウェアのような風を通さない厚手のズボンをはきましょう。
さらに、ズボンの下にタイツやスパッツ等をはくと良いです。
インナーウェア
機能性の高い保温効果のあるインナーウェア。
私はヒートテック2枚を重ねて着ます。
靴下は厚手のものを用意しましょう。
その他注意事項
氷点下の気温では、凍傷にならないように、なるべく皮膚を露出しないようにしましょう。
露出した皮膚は荒れやすいので、外出時には必ずクリーム等を塗って
肌を保護するようにしましょう。唇用のリップクリームも同様です。
北欧は、ホテルのアメニティが液体のシャンプー兼ボディソープくらいしかないので、
髪用のコンディショナーやリンスは使い慣れたものを日本から持って行った方が安心です。
ピアスなどのアクセサリーははずすことをおすすめします。
以上のことをふまえて、後はオーロラが見れることを祈って、
あとは 運 にまかせましょう!