ディンケルスビュールの観光 ドイツ ロマンチック街道(Dinkelsbühl)
ドイツのロマンチック街道のにある町の一つ、ディンケルスビュールの観光についてご案内します。
ディンケルスビュール 人口11,600人(2016年)
円形の城壁に囲まれたディンケルスビュールには、おとぎ話に出てくるような、
かわいい木組みの家が並んでいます。
戦争の被害をほとんど受けていないので、中世の街並みがそのまま残っています。
ディンケルスビュールの歴史
1130年頃ディンケルスビュールに初めて都市施設が作られました。
そして、1188年ドイツ王国の主フリードリッヒ=バルバロッサは、息子のコンラッド=フォン=ローテンブルクの結婚祝いとして贈ったのがこの町の歴史の始まりです。
ヴェルニッツ川の流域の美しい町で12世紀にはフランケン人がここに住み着き1273年には自由都市として栄え、織物や鍛冶屋職人たちの取引の町として14-15世紀には最も大きな意味をもたらしました。
城壁が円形なのは、防衛上の理由からです。
ディンケルスビュールの子供祭り(7月中旬)キンダーツェッヒェ
30年戦争の時、ディンケルスビュールは、新教徒軍と旧教徒軍との間で争奪の的になっていました。
1632年スェーデン軍のディートリッヒ・フォン・シュペルロイトに町は包囲され、町は降伏を決めかねていた時、彼は業を煮やし、町を焼き払おうとしました。
その時教会の塔主の娘ローレが町の子供を引き連れスェーデン司令官に町を助けるように願い、司令官はその中に故郷に残してきた自分の子供に似ている子供を見いだし、哀れに思い、町を助けたのでした。
子供祭りは、古くは16世紀に行われたラテン語学校の子供祭をもとにしたのですが、1897年より子供に助けられた逸話を記念して、毎年その時の様子が演じられます。
また、この時には赤と白のロココユニフォームを着た、世界的に有名なディンケルスビュール少年聖歌隊も
演奏に加わります。
子供祭りは、祭週間は金曜日から翌々の日曜日まで10日間、7月の第3日曜日を中心に行われます。
土日は野営生活が再現され、午後には劇が催されます。
最大の見どころは何といっても歴史パレードです。これは会期中、毎日曜14時にしかありません。
パレードが終わると子供たちはお菓子の入った「グッケ」と呼ばれる袋をもらえます。
祭りの開催中は、町に入るにも有料となります。
ディンケルスビュールの観光スポット
ツアーの場合、ディンケルスビュールの観光は、40-45分くらいでの自由散策になります。
公衆トイレは、バス駐車場、観光案内所にあります。(無料)
観光バスPを少し進み、橋を2つ渡り、小さい門をくぐり、次の道を右に曲がると
教会のあるマルクト広場に出ます。
ドイチェス・ハウス(Deutsches Haus)
1440年に建造され、1600年頃に増築された建物で、5階建て。
後期ルネッサンス様式で当時の建築の粋を凝らした最も美しい建物で、
南ドイツで最も美しい木骨つくりと言われています。
二重バルコニーが特徴です。
吊上装置の天窓にはバッカスが、3階の両脇にはキリストと信仰する女性が、1階には聖母子の木像があり、その下にはドレークセルとシュスター夫妻の家紋が入った碑文があります。
現在はホテルとして使われ、1階はレストランになっています。
レストラン営業時間:11:30~14:00 18:00~22:00
休日:1月中旬~2月中旬
ランチの予算:14ユーロ~
聖ゲオルク大聖堂(Munster St. Georg)
1225年ロマネスク様式で建築され、教会から6m離れた場所に塔を増設しました。
これが現在の塔です。しかし更に大きくしようとして、1448年に基礎がおかれたが、資金が無くなり中止、16世紀に回廊付きの鐘楼階を古い塔に増設、その上に8角楼を建て、夜間の消防見張り所も付けられました。
長堂はゴシック様式、1448-1499年建設で、南ドイツで最も美しいゴシックホール教会として有名です。
中央祭壇は聖セバスチャン、その下には64年にネロ皇帝に斬首され殉教死した聖アウレリアスの遺骨が1747年にローマから持って来られて安置されています。
教会の前にある像はここで生まれた児童文学者クリスト・フォン・シュミット(1768-1854)です。
彼の書いた「子供のための聖書物語」や伝説や騎士の世界を書いた児童文学も有名です。
また、クリスマス歌唱の「IHR KINDERLEIN KOMMET」(来れ幼子よ)の歌詞は彼の作品です。
開館時間:9:00~12:00、14:00~19:00、冬期14:00~17:00
塔は5~10月の土・日・祝日14:00~17:00のみ
休日:無
料金:無料(塔は2ユーロ(2018年)
歴史博物館(Haus der Geschichte Dinkelsbuhl)
1280年建造の元は、救貧院ホスピタルでした。
現在は歴史博物館になっていて、ディンケルスビュールの歴史を紹介してくれています。
疫病が猛威をふるった中世はこういう建物は城壁の外に建てられていて、城門が閉まってから到着した
旅人の宿にもなっていました。
現在の物は15-16世紀に建てられたものです。
観光案内所もこの場所にあります。
営業時間:平日9:00~18:00 土曜日、日曜日10:00~17:00 、11~4月10:00~17:00
定休日:なし
料金:€4
城壁と門
14-15世紀の城壁が完全に残っています。
門は町の東西南北に残っています。
北の門ローテンブルガー門
プレーガウル池の右の方の塔は「ファウルトルム」と呼ばれ、債務者の監獄でした。
塔の大部分は1390年に完成、上部はルネサンス時代に付け足されました。
3階は牢獄で、囚人が横になれないよう一部非常に狭くなっています。
16世紀に張り出し部分が増設され、側面からの発砲も可能になりました。
入り口には町の紋章と帝国の紋章があります。
門の通行路には煮えたぎった物を敵に浴びせるための穴が開いています。
南の門ネルトリンガー門
ネルトリンガー門を出た所には3D博物館がある。
農家の塔(Bauerlin Tower)
ディンケルスビュールには16の塔があります、
上の部分が16世紀に建てられた木組みのお家のようなものが乗ったユニークな塔です。
ディンケルスビュールから他の町への所要時間
ローテンブルグまで約50分
フッセンまで2時間30分
ミュンヘンまで、トイレ休憩15分含め約3時間~3時間半