ドンム(Domme) フランスの美しい村 城塞都市 南西フランス
フランスの美しい村に登録されている ドンム(Domme)は、南西フランスのドルドーニュ渓谷を一望する標高250mの崖の上にある人口989人、面積24.91km2 の城塞都市です。
ドンム(Domme)の歴史
ドンム(Domme)は、281年にフィリップ3世によって建設された城塞都市です。
当時ドンムは独自の硬貨を鋳造する特権も得ていました。
1307年ドンムには70人ほどのテンプル騎士団の騎士たちが投獄されていました。
彼らの刻んだ落書きが、今でもトゥール門に残っています。
ドンムは、百年戦争中、1347年にギリス軍の支配下に入りました。
その後、何回か仏英両軍から奪い合われた末、1437年にフランスへ返還されました。
1588年のユグノー戦争中(カトリックとプロテスタントの内線)ユグノー派の首領ジョフロワ・ド・ヴィヴァンが、夜中に部下とともに崖を上り、門を開け、ドンムに仲間の軍を引き入れました。
しかし最後は、カトリック軍の勝利に終わりました。
ドンム(Domme)の観光
ツアーの場合、ドンムのバスの駐車場から徒歩で町まで行きます。(ミニトレインもでています。)
トゥール門まで徒歩約15分、トゥール門から観光案内所のあるラ・アール広場まで約5分です。
その先の展望台からは、ドルドーニュ川や、ドルドーニュ渓谷がとてもきれいに見えます。
トイレは、バスの駐車場にもありますが、ラ・アール広場のトイレがきれいで無料なのでお勧めです。
トゥール門(Porte des Tours)
トゥール門は小さい城の形をしていて、二つの塔(トゥール)があります。
この塔に1307年にテンプル騎士団がとらわれていました。その間、彼らは壁に絵を彫りました。
テンプル騎士団が、描いた壁画が世界で唯一残る場所です。
ラ・アール広場 (La Place de la Halle)
ラ・アール広場は、昔、村の有力者が住んでいた町の中心にあり、
観光案内所のある建物は17世紀に建てられたものです。
建物の下には、長さ450mの自然のままの洞窟が広がっています。
市場(la Halle)の中の入り口から、洞窟に入ることができます。
出口は、公園の方になります。
司令官の館 (Maison du Gouverneur)
ラ・アール広場の正面にあるのは司令塔の館です。
塔はかつての貴族の象徴とされ、荘厳な建築が印象的です。
現在は村役場として利用されています。
ノートルダム教会
司令官の館の隣にある教会は、聖母マリアを祀ったノートルダム教会です。
王様の風車
公園の先に王様の風車があります。
公園の先のお城の跡地へは、行けませんので注意。
ドンム近郊
カステルノー城 (Château de Castelnaud)
ドンムから9kmで見えてくるお城は中世の軍事建築の最高傑作と言われているカステルノー城です。
ドンムのお土産
クルミ (Noyer)
クルミはこの地方の特産です。
トリュフ (Truffe)
トリフが取れるのは12〜3月で、その時期は、トリュフの市がでて、ドンムはにぎやかです。
フォアグラ(Foir gras)
フォアグラは、ペリゴール地方の名物食材です。