ラ・ロック・ガジャック (La roque gageac)　フランスの美しい村　南西フランス

ラ・ロック・ガジャック (La roque gageac)　フランスの美しい村　南西フランス

ラ・ロック・ガジャック (La roque gageac)　フランスの最も美しい村

ラ・ロック・ガジャックは、「フランスの最も美しい村」に登録されています。
フランス南西部アキテーヌ地方に位置し、ドルドーニュ川沿いの断崖に貼り付くように民家か並ぶ独特の景観を持った人口467（2015年）人、面積7.17㎢の小さな村です。
この村の、ガバール船による、ドルドーニュ渓谷クルーズはお勧めです。

ラ・ロック・ガジャックの歴史

南西フランスのアキテーヌ地方には、山の岩肌をくり抜いて､住居にしていた跡地が､たくさん残っています。
自然の地形は､先史時代には既に今と同じ状態でした。
ローマ時代から街道が通り、ローマ人の別荘の遺跡が残っています。
海から川をつたってやって来たヴァイキングの侵略から逃れるために､
ラ・ロック・ガジャックの村は崖に張り付くように作られました。
街は12Cに再建され、14Cには司教区となりました。
岸壁に張り付くように立ち並ぶ民家は中世の時代のままです。
百年戦争の時代（1337～1453）に､要塞化した崖の中に穴蔵式の家をつくり､現在見られる村が形成されました。
尖った屋根や窓等を飾ったのはルネッサンスの時代です。
その後、商人やブルジョワが住み着く様になり、
18Cには、漁業と運送船〈ガバール船gabarre〉の事業で賑わい､人口は今の４倍もの人が暮らしていました。

ラ・ロック・ガジャックの観光

ラ・ロック・ガジャックには、ホテル､レストラン､カフェ､土産店などが並ぶ商店街は
200メートルぐらいしかありません。
村は非常に小さく、特別に何か見るべき物があるわけではありません。

家並みとドルドーニュ川に挟まれた自動車道路はかなりの交通量です。
狭い県道に歩道が作られ､ようやく安全に歩けるようになりました。
階段を上って行くと、渓谷と田園の素晴らしい風景が見渡せます。
村は南側に面した岸壁に作られている為、北風が遮られます。
ですので、冬の気候もいたって穏やかです。
独特の景観を望むには対岸に行くか､遊覧船に乗るのが良いでしょう。

ラ・ロック・ガジャック村

ツアーの場合は、ガバール船でのドルドーニュ渓谷クルーズをしますので、
ラ・ロック・ガジャックの不思議な街並みがガバール船から、きれいに撮影できるでしょう。
トイレは、駐車場からガバール船乗り場に行く途中にあります。（無料）

ドルドーニュ渓谷クルーズ（ガバール船遊覧）

所要時間は、55分で、往復6.5㎞　3月から11月まで10：00～18：00の間に出ています。
1艘は48人乗りです。
日本からのツアーの場合でもフランス人等と相乗りになる場合があります。
フランス人には、船のガイドがフランス語で説明してくれますが、日本人には、オーデオガイドを貸してくれますので、日本語の説明を聞くことができます。

ドルドーニュ渓谷クルーズ（ガバール船遊覧）公式サイト
https://www.gabarres.com/

ドルドーニュ渓谷クルーズ（ガバール船遊覧）

ガバール船について

18世紀頃の交易船で、ワインの樽の材料である木材をボルドーまで運んでいました。
木材以外には、石､石炭､飼料､チーズ等も運搬されました。
ガバール船の船底は長いポプラの木やハンの木とカバの木等で作られています。
ガバール船が到着すると､解体されて、暖房のための薪として売られました。
船員は歩いて村まで帰ったそうです。
小さな船は長さ8～12mで、大きな船は長さ20m幅4.5m あり、約30トンの商品を運ぶ事ができました。
船には７人の船員が必要でした。

カステルノー城　(Château de Castelnaud)

カステルノー城　(Château de Castelnaud)

遊覧船がＵターンする位置で岩の上に見えるお城です。
12C中世の要塞型のお城です。
開館時間：4-6月9月10：00-19：00　7-8月は9：00-20：00
10-11月11日、2月3月10：00-18：00　11月12日-1月14：00-17：00
休館日はありません
入場料：11月5日-3月9.8ユーロ
1月-11月4日10.8ユーロ（2018年3月現在）

カステルノー城公式サイト
https://castelnaud.com/en/