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東フランス

ナンシーフランスの観光と歴史 世界遺産 東フランス アールヌーヴォー発祥地

投稿日:2019年9月27日 更新日:

ナンシーフランスの観光と歴史 世界遺産 東フランス アールヌーヴォー発祥地

ナンシー

ナンシーフランスの観光と歴史 世界遺産 東フランス アールヌーヴォー発祥地

アールヌーヴォーの生まれた町、フランスのナンシーの観光名所や歴史を案内します。
ナンシー NANCYは、フランス東部、ロレーヌ地方の中心都市です。ポーランド王だったスタニスラスが18世紀にフランスへ亡命し、ローレヌ地方を統治したことで繁栄しました。また、この町は、アールヌーヴォーが生まれた町として有名です。アールヌーヴォーとは、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に流行した芸術運動で、花や植物などのモチーフや、曲線を組み合わせた従来の概念にとらわれない装飾性や、鉄やガラスといった当時としては目新しい素材を、積極的に取り入れたところに特徴があります。

その一方、アールヌーヴォーが生まれる1世紀前には、ナンシーで貴族好みのロココが花開きました。生活に溶け込んでいるアールヌーヴォーと、貴族の為に作られたロココ。一見対照的なふたつの芸術様式が発達した町です。
また、スタニスタス広場、カリエール広場、アリアンヌ広場の3つが合わせて世界遺産に登録されています。

面積:15.01 km² 人口:105,067人(2012年)標高平均212m
アクセス: TGV 東線:パリ東駅より1時間30分


ナンシーの歴史

11世紀のロレーヌ公ゲラルト1世がナンシーに城を建てたのが始まりです。その後、ロレーヌ公国の首都となり栄えました。
18世紀、元ポーランド王スタニスラスがロシア軍に追われてフランスに亡命し、ロレーヌ公国を統治し、ナンシーは繁栄しました。スタニスラスの死後、ロレーヌ公国はフランス王国に併合されました。

普仏戦争の後1871年、フランクフルト条約によってアルザスとモゼル県はドイツに併合されましたが、ナンシーはフランス領に留まりました。ドイツ市民となることを嫌がったアルザス人およびモゼル人の実業家や知識人たちは、ナンシーに移住してきました。その為。ナンシーは新たな繁栄期と新たな文化の黄金時代を迎えます。ナンシーは、15世紀頃から、ガラス工芸が盛んでしたが、19世紀後半になると鉄鋼業も盛んになりました。

1894年に創設されたロレーヌ工芸会社はのちのナンシー派の集団で、エミール・ガレ、アントナン・ドーム、ルイ・マジョルール、ヴィクトル・プルーヴェ、ウジェーヌ・ヴァランたちがいました。

ナンシーの観光名所

町の中心部にあるスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場は、1983年ユネスコの世界遺産に登録されました。
スタニスラス広場を囲むように市庁舎、ナンシー美術館、凱旋門などがあり、凱旋門をくぐって北のカリエール広場を抜けると、ロレーヌの旧官邸ならびにロレーヌ歴史博物館があります。
ガレやドーム兄弟のアントナン・ドームなど、ナンシー派の作品を所蔵するナンシー派美術館も見どころです。

世界遺産 スタニスラス広場

世界遺産 スタニスラス広場

世界遺産 スタニスラス広場、カリエール広場及びアリアンス広場 (Place Stanislas, Place de la Carrière and Place d’Alliance in Nancy)

この3つの広場は、18世紀にロレーヌ公スタニスラス・レシチニスキーによる都市計画によって、中世期に造られた旧市街と、16~17世紀の新しい市街を結ぶために建設されました。広場の設計は、ナンシー生まれの建築家エマニュエル・エレによるものです。
中央にはスタニスラス公の像が立ち、広場の周囲はバロック様式の市庁舎や裁判所、劇場やナンシー美術館などの壮麗な建物が囲んでいます。
この広場を特徴づけているのは、なんといっても6ヵ所に設けられたロココ様式の金属細工で飾られた鉄柵です。これらの装飾は金具工芸職人ジャン・ラムールが手掛けたもので、重厚感と華やかさをあわせもった豪華絢爛な鉄柵は目を見張るほどの美しさです。なかでもシンボル的存在のネプチューンの噴水と金装飾の門は、力強さと優雅さが調和した見事な芸術作品です。
北側のカリエール広場には、バロック様式で建てられたロレーヌ公宮殿などが並んでいます。東側にあるのはアリアンス広場で、ベルニーニが設計したローマのナヴォーナ広場にある噴水をまねた中央の噴水が目をひきます。
夏はの夜はそれぞれの建物の証明を利用してイルミネーションショーが開催されます。

スタニスラス広場 (Place Stanislas)
住所: Place Stanislas, 54000 Nancy, France

ナンシー派美術館 (Musee De L'Ecole De Nancy)

ナンシー派美術館 (Musee De L’Ecole De Nancy)

ナンシー派美術館 (Musee De L’Ecole De Nancy)

ナンシー派とは、この町出身のエミール・ガレが中心となり19世紀末に結成された芸術運動のグループです。彼らは家具や工芸品といった、生活に密着した分野で、芸術性の高い作品を発表しました。そのアール・ヌーヴォーのパトロンだったユージェン・コルバン(1867-1952)の私邸を改装し、市が買い取り、当時の様子を再現するかたちで作品を展示しています。エミール・ガレ、ビクトール・プルーヴェ、家具デザイナーのルイ・マジョレル、アントナン・ドームなどの作品を見ることができます。
ガレは日本からの留学していた、高島北海と出会ったことで、日本の美意識を学んだと言われています。

ナンシー派美術館 (Musee De L’Ecole De Nancy)
住所:36-38, rue du Sergent Blandan 54000, Nancy
営業時間:水曜-日曜 10:00-18:00
入場料:一般 6ユーロ、25歳未満の学生 4ユーロ、子供(12歳未満)無料

ナンシー美術館 (Musee des Beaux-Arts de Nancy)

ナンシー美術館は、スタニスラス広場に面した美術館でナンシーで初めに建てられた美術館です。ドラクロワからモネやピカソまで14~21世紀のヨーロッパの絵画を幅広く展示しています。ナンシー派の作品もあり、ドーム兄弟による400点ものクリスタルガラス工芸作品は必見です。また、ビデオも上映しています。

ナンシー美術館 (Musee des Beaux-Arts de Nancy)
住所:3 place Stanislas 54000 NANCY
営業時間:10:00-18:00
休館日:火曜日
入場料:7ユーロ

ロレーヌ公宮殿(ロレーヌ歴史博物館)Palais Ducal (Musee Historique Lorrain)

「ロレーヌ公宮殿」は13世紀中頃に建てられたゴシック建築様式の宮殿です。
現在は一部がローレヌ歴史博物館として使われており、先史時代の武器から中世・ルネッサンス期の宗教芸術等、さまざまな時代の文化や生活様式が展示されています。絵画では、ロレーヌ出身の画家、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールやジャック・カロの作品を見ることができます。



ロレーヌ公宮殿(ロレーヌ歴史博物館)Palais Ducal (Musee Historique Lorrain)
住所:64 Grande Rue, 54000 Nancy
営業時間:10:00-12:30 , 14:00-18:00
休館日:月曜日
入場料:6ユーロ

ナンシーのおかし マカロン・ド・ナンシー

マカロンの発祥地はナンシーです。パリでは、表面がつるつるしていて、中にクリームが入ったものが主流ですが、元祖マカロンは、卵白と砂糖にアーモンドペーストを入れて焼き上げたシンプルなものです。18世紀からこの地方に伝わるお菓子です。

マカロン・ド・ナンシーの有名店

メゾン・デ・スール・マカロン Maison des soeurs Macarons
住所:21 rue Gambetta 54000 Nancy
電話番号:+333-8-332-2425
営業時間:月14:00~19:00, 火~土の9:30~19:00(昼休みあり)日曜日休み

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