バレンシアの観光 オレンジとパエリアと火祭りの街 スペイン
バレンシアの州都バレンシアは、スペインでは、マドリード、バルセロナに次ぐ第3の都市です。
その、スペイン バレンシアの歴史・火祭り・観光名所を案内します。
バレンシアは、セビリアの「フェリア」(春祭り)、パンプローナの「サンフェルミン祭」(牛追い祭り)と共に、スペインの3大祭りの一つである「ファリャ」という火祭りで有名です。
バレンシアは、「バレンシアオレンジ」の名で知られていますが、文字どおりオレンジの名産地です。また、米の栽培も行われています。これはイスラム教徒たちが栽培を始めました。バレンシアは、スペインの伝統料理パエリアの発症の地でもあります。うさぎとかたつむりが入っているのがバレンシアの伝統的なパエリアです。また、地中海性気候の為、温暖なバレンシア一帯の海岸は、アサアラ(レモンの花)海岸と呼ばれ、ビーチリゾート地として親しまれています。
バレンシアの町のシンボルはコウモリです。コウモリは昔バレンシアにたくさん生息していました。なんでも食べてしまうので富を蓄えるシンボルとなっています。バレンシアのサッカーチーム「バレンシア・クルブ・デ・フトボル」も コウモリをシンボルマークにしています。
バレンシア 人口786,424人 (2014年) 東京13,857,664(2018)標高15M
バレンシアの歴史
バレンシアはギリシャ人の植民地として生まれ、カルタゴに攻略されて廃墟と化した後、紀元前138年にローマ人によって再建されました。その後、西ゴート、イスラムと支配が変わり、1094年、英雄エル・シドがイスラム教徒からバレンシアを奪還しましたが、再びイスラム教徒に奪われました。その後、1238年にアラゴン王ハイメ1世に征服され、キリスト教の街になりました。
ハイメ1世はアラゴン連合王国の構成国のひとつとしてバレンシア地方にバレンシア王国を築き、ユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒など、あらゆる宗派が王国の市民として生活することを認めました。15世紀はバレンシアの黄金時代と呼ばれ、経済発展を背景に文化や芸術が花開きました。絹製品取引所であるラ・ロンハ・デ・ラ・セダが建設され、バレンシアはヨーロッパ中から商人を集める商業中心地となりました。
バレンシアの火祭り
バレンシアの火祭りは、毎年3/12-3/19に行われるスペイン3大祭りの一つです。3/19日は聖ヨセフの日でスペインは祝日になります。聖母マリアの夫ヨセフは大工だったので、大工の守護聖人となっています。中世の大工たちがこの日に手作りのおもちゃとカンナくずを持ち寄ってたき火をし、聖ヨセフに捧げて加護を祈ったのが火祭りの期限です。これは、ヨセフが幼子イエスに木のおもちゃをつくってやったという言い伝えによるものです。
それが発展して、一般市民も参加するようになり、今では370の地域で約700体のファリャと呼ばれる張り子の飾り物を作って、大きさ、アイデア、できばえの見事さを競い合います。優勝は市民投票で決まります。
聖ヨセフの日は、花行列や教会の行列があり、夜は打ち上げ花火が上がり、夜中0時に一斉にファリャに火がつけられます。ファリャには、花火が飛び出したり、いろいろな工夫が施されていて、町中はものすごい興奮と熱気、歓声に包まれます。
その年の優勝作品だけは、燃やされずに火祭り博物館に飾られます。
バレンシアの観光名所
バレンシアの観光は徒歩での観光になります。見どころのほとんどは旧市街の中心、直径400Mほどの範囲内にあります。ツアーの場合、セラーノスの塔でガイドと合流して観光となります。
セラーノスの塔 TORRES DE SERRANOS
中世の時代、バレンシアの街は城壁に囲われ守られていました。昔は12の門がありましたが、現在は壁は壊され道路になり、門は2つ残っているのみです。そんなバレンシアの街に入るための正門が、セラーノスの塔です。1392年に建設された、ゴシック様式の塔です。一時は監獄として使われていた事もありました。塔の上には階段で登ることができ、バレンシアの街並みを一望できます。
セラーノスの塔
【住所】 PL DE LOS FUEROS, S/N, 46003 VALENCIA
【営業時間】月曜日~土曜日9:30~19:00 日曜日・祝日9:30~15:00
【定休日】1月1日、1月6日、5月1日、12月25日
【料金】2ユーロ
バレンシア カテドラル 大聖堂(Catedral de Valencia)
イスラム教のモスクがあった場所に建てられたバレンシアカテドラル大聖堂。13世紀半ばに建設が始まり、14世紀末に完成しました。17~18世紀にかけても改修が行われているため、ロマネスク様式、ゴシック様式、バロック様式と、それぞれ時代の違う建築様式がまざっているのが特徴です。
43の礼拝堂があり、大聖堂内部は有料です。入ってすぐの右奥の礼拝堂にイエス・キリストが「最後の晩餐」で使ったと言われる聖杯が、ガラスケースの中に飾られています。聖杯はメノウでできています。
聖杯のある礼拝堂の奥に祭壇に向って左右にある2枚の絵がゴヤの絵です。絵のタイトルはボルジア家の一族のフランシスコです。フランシスコは裕福でしたが、世俗を離れて修道士になりました。左は修道士になる時、右は修道士になり十字架を持ち、悪魔と闘っている場面です。
付属の鐘楼はミゲレテの塔と呼ばれ、高さ51m、207段の階段で登る事ができます。階段は螺旋階段で、上りも下りも一緒です。入り口に信号があり、青になれば上れます。往復30分くらいで十分でしょう。上りは約10分ぐらいで登れます。降りたらストレッチをしてくださいね!
バレンシアカテドラル大聖堂
【住所】Plaça de l’Almoina, s/n, 46003 València, Valencia
【営業時間】3月20日~10月31日:月曜日~土曜日 10:00~18:30 日曜日・祝日 14:00~18:30
11月1日~3月19日:月曜日~土曜日 10:00~17:30 日曜日・祝日の14:00~17:00は見学不可
【料金】6ユーロ ミゲレテの塔:2ユーロ
世界遺産ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ La Lonja de la Seda
1482年 に、絹の取引所として建設されたゴシック建築の建物です。ラ・ロンハ・デ・ラ・セダとは、「絹の交易所」の意味で、交易都市として繁栄をきわめたバレンシアの商品取引の中心の場でした。内部に入ると8本のねじれた柱と16本の柱が壁に収まっています。上に書かれている文字は公正に商売しなさいという意味です。左手に礼拝堂があり、その上に不正な商売をした人を入れる牢獄もありました。中程から左手に出ると庭があり、オレンジが植えられています。建物の上部に雨樋が24ありますが、魚に食べられている人等、皮肉っている物ばかりです。
1996年にユネスコの世界遺産に登録されています。
ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ
【住所】Carrer de la Llotja, 2, 46001 València, Valencia
【営業時間】月曜日~土曜日9:30~19:00(10月中から3月中までは18:00まで)
日曜日・祝日 9:30~15:00
【定休日】1月1日、1月6日、5月1日、12月25日
【料金】2ユーロ (土・日・祝日は無料)
バレンシア中央市場 Mercado Central
ラロンハの向かい側にある1982年に建設されたモデルニスモ様式の美しいガラスドーム型の建物が、バレンシア中央市場です。屋根の銅色部分はセラミックで出来ていて、ヨーロッパで一番美しく、安いマーケットだそうです。(ガイド談)中には959軒の店があり、新鮮な魚や野菜はもちろん、その場で買って食べられる生ハムやフレッシュジュースや、サフラン、カラスミなどあり安いです。
市場は肉、魚、野菜・果物類と分けられています、日曜日は漁はしないので、月曜日は魚市場はありません。
市場の外には、バルやレストラン、生活用品を売る店などが多く、大小さまざまなパエリアの鍋をずらりと並べて売っている店もあります。なかには直径が1Mくらいある大きな鍋もあります。
バレンシア中央市場
【住所】 Plaza Ciudad de Brujas, s/n, 46001 Valencia
【営業時間】月曜日~土曜日7:00~15:00
【定休日】日曜日 ほか不定休
【料金】無料
芸術科学都市 Ciutat de les Arts I de les Ciencies
バレンシア旧市街よりバスで約15分の場所にある「芸術科学都市」は、1957年に大洪水を起こしたトーリア川の流れを変え、干上がった川の跡地が980年に巨大な公園となり、その一部に建つオペラハウスや水族館、科学博物館、プラネタリウム、映画館などが融合した複合施設です。バレンシア生まれの建築家・サンティアゴ・カラトラバが「21世紀の科学都市」をテーマにデザインしました。
市街地方面から順番に
ソフィア王妃芸術宮殿
オペラハウスと劇場
レミスフェリック
アイマックス・シアターとプラネタリウム
ルンブラク
(科学博物館と並列)散策路、バレンシア特有の植物の植えられた庭園、オノ・ヨーコらの彫刻があります。沢山のアーチが並んでいて、その下に植物が植えられています。下に駐車場があり、15分内なら無料で駐車できます。
フェリッペ王子科学博物館
40000平方mの広さがある、階段は世界一長いらしい。一番大きい、白い長い建物。
スポーツセンター
オセアノグラフィック(水族館)
ヨーロッパ最大の水族館、500種以上の海洋生物がいます。
芸術科学都市
【住所】Av. del Professor López Piñero, 7, 46013 València, Valencia
バレンシアに個人で安く行くには?
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