ノルウェーのバスの旅で車窓から見える風景
ゴールからハルダンゲルフィヨルドにあるウルビィクまで
オール(Al:オスロから219km:ゴールから29km)
この町の主な産業は、木工業・別荘に使うの木材の生産や畜産です。
オールの語源は深く澄んだ水。人口1800人
ヤイロ (Geilo: 243km:24km)
ヤイロは、北欧最大のウインターリゾート地です。
スキーリフトを備えたスラロームスキー場や、ノルディックスキーのコースも設けられ、ノルウェー国内のみならず、海外からのリゾート客も多く訪れます。
海抜1100mのヤイロヘグダ( Geilo Hogda)まで行くケーブルカーもあります。
ヤイロという町の名前は、もともと農耕地だったヤイロを別荘地として販売して、町の繁栄に貢献したヤース・ヤイロさんから取ったものです。
ウスタオセ(Ustaoset:252km:9km)
ノルウェー最大の別荘の村として知られ、約1000棟が建っています。
左に見えているウステ湖(Ustevatn)は、海抜985mに位置し森林が限界を超えるこのあたりから、木が無くなっていきます。
小さい湖が一面に点在するハルダンゲルヴィッダ台地(Hardangervidda)が、広がっています。
この台地は、約6億年前に海底で浸食され、滑らかな形を形成し、その後造山活動により隆起したものです。
総面積7500㎢の内、約3000㎢が国立公園に指定されています。
国立公園といっても、ノルウェーではは、そのほとんどが個人の私有地で、このハルダンゲルヴィッダ台地もほとんどが、私有地です。
シフテショーエン(Skiftesjoen: 295km:43km)
右の湖を過ぎたこのあたりでは天気が良い日は、ハルダンゲル氷河(Hardangerjokulen) が見えます。
シフテショーエンには、約13000頭の野生のトナカイが生息しているので、その姿を見ることができるかもしれません。
最近は、生息数が増加し、餌となる台地に生える苔が食べつくされるのでは?と心配されています。
冬の間トナカイは、蹄で雪を掻き、苔を食べますが、最近の暖冬により、雪が氷になってしまい、蹄では氷を砕けず、餓死するトナカイ増えています。
このあたりで道路の最高点1250mを通過します。
シーセンダム (Sysen dammen:305km:10km)
シーセン渓谷に入る手前で、道が下り始めると、右手にシーセンダムが見えます。
1980年に完成したこのダムは、高さ81m・長さ1157mです。
ロックフィルダムと呼ばれ、石や土砂を積み上げて作られたものです。
シーセンダムでせき止められた300万トンの水は、ノルウェーで2番目に大きいシマ発電所(Sima)で利用されています。
フォッスリ (Fossli:315km:10km)
フォッスリでは、ボーリングの滝(Voring fossen)が見られます。
ボーリングの滝は145mの水が自由落下していることで有名です。
以前この地にダム建設の話がありましたが、約10万人以上の反対署名が集まり、ダムは建設されませんでした。
ここで、再び7号線を走ります。
ボーリングの滝手前の一帯は、昔、泥鉄の産地として紀元前から16世紀頃まで、約2500トン余りもの、鉄が生産されていたそうです。
エイドフィヨルド (Eidfjord:334:19km)
町はハルダンゲルフィヨルドの最深部に位置しています。
町の手前、右手のエイドフィヨルド湖(Eidfjordvatnet)は、約9000年前の氷河が堆積物が、水をせき止めてできたもので、約100mの高さのテラスは数㎞にわたっています。
右手にはハルダンゲルフィヨルド(Hardangerfjord)の支流えエイドフィヨルドが続きます。
ウルビィク (Ulvik:ボーリングの滝から約1時間15分ヤイロから約2時間)
ウルヴィクは、自然豊かな小さな港町。
フィヨルドのリゾート地として人気があります。
日本のツアーでは、ハルダンゲルフィヨルドが目の前に広がるブラカネスホテルに泊まるツアーが多いです。
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