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ノルウェー

グリーグは、ペールギュントを作曲したベルゲン出身の音楽家です。

投稿日:2017年2月21日 更新日:

ベルゲンで生まれ、ベルゲンで亡くなった、エドワルド・グリークは、
ノルウェーを代表する音楽家です。

エドワルド・グリーグ Edvard Grieg (1843~1907)

ペールギュントで有名なベルゲン出身の音楽家グリーグ

エドヴァルド・グリーグ(1843~1907)

父は、教養の高い貿易商、母は良家の出のピアニストという裕福な家庭で育ち、
6歳の頃から、母の厳しいピアノのレッスンを受けていました。
一家は近所でも有名な音楽一家で、知人を招いて、たびたび音楽会を行っていました。

そういう恵まれた環境の中で、グリーグは14歳ころから作曲を始めました。

当時のノルウェーには、あまり良い音楽学校がなかったため、
大成功をしていたバイオリニスト、オーレ・ブルの勧めで、
ライプチヒ音楽院に4年間留学します。

その時代は、世界的な音楽の中心は、ドイツだったのです。
グリーグは作曲でも、ピアノでも素晴らしい成績を収めました。
(15から19歳まで)

20歳の時、コペンハーゲンに移り住み、多くの芸術家の影響を受けました。
そのうちの1人は国民楽派の普及に努めたニールス・ガーデでした。

23歳で帰国し、オスロで作曲の仕事をする傍ら、ピアノを教えていました。

24歳でいとこのニーナと結婚しましたが、裕福なニーナの両親は、
将来のこともわからない作曲家のグリーグとの結婚に、猛反対しました。
猛反対を押し切って結婚した二人の間に、待望のアレクサンドラという
娘が生まれましたが、可哀想な事に脳脊髄膜炎にかかり、
わずか1歳1か月で亡くなってしまいました。

グリーグの家から見える景色

グリーグの家から見える、松島のような景色

巨匠リストに絶賛され、国民的作曲家の地位を確立

グリーグは1868年25歳の時にピアノ協奏曲を作曲します。
27歳の時には、巨匠リストにローマに招かれました。
リストは、民族音楽を取り入れた、グリーグの作曲を大絶賛していました。
そのおかげもあり、グリーグは注目を集め、
国民的作曲家という地位はゆるぎないものとなりました。

1870年に音楽協会を創立したグリークは、その後積極的に作曲活動を展開しながら
各地に演奏旅行に出かけ大成功を納めますが、
1907年にたまりにたまった疲労により倒れてしまい、
病状は悪化しベルゲンで64歳の生涯を閉じました。

代表曲の中で、「ペールギュント組曲」の中の「朝」と「山の魔王の宮殿にて」は、
曲とタイトルが記憶の中で一致しないかもしれませんが、
絶対に誰もが、聞いたことのある曲だと思います。


グリーグ夫妻の家 トロルハウゲン エドワルド・グリーグ博物館

グリーグが44歳から亡くなる65歳まで、ニーナ夫人と住んでいたベルゲンの家
「トロルハウゲン」は、博物館兼コンサート会場として公開されています。
トロルハウゲンとは、トロルの丘という意味です。

グリーグが亡くなるまで住んだ家

グリーグの家(トロルハウゲン)

家までの並木道はブナの木で、グリークの時代に植えられたものなので
100年以上たっています。

ビクトリア朝の白い2階建ての家を取り囲む広い庭園内では
コンサートホール、作曲小屋、お墓ばかりでなく、フィヨルド風景も楽しめます。
ここから見る風景は、少し、日本の松島に似ています。

グリーグの家は、当時生活していたそのままの状態で
リビングや書斎など公開されています。
館内は撮影禁止ですので注意してください。

入り江に降りていく散歩道の途中の岩に囲まれたところに、
グリーグ夫妻のお墓があります。
海の見えるところにお墓を作って欲しいというグリーグの遺言により、
グリーグは、グリーグ夫人ニーナと幼くして亡くなった1人娘の
アレクサンドラと一緒に眠っています。

お墓の反対側の入り江に降りていくと、グリーグの小さな作曲小屋があります。

 

グリーグの家にある草屋根のコンサートホール

草屋根のコンサートホール(トロルサーレン)

コンサートホールのそばに、グリーグが空を見上げている銅像があります。
背の高い人の多いノルウェー人ですが、グリーグの身長は157cmと小柄でした。

ノルウェー独特の草屋根の「トロルサーレン」(Troldsalen)と言う
コンサートホールは、1985年に建てられ、200人収容できます。
前面が大きなガラス張りになっていて、
グリーグが曲の構想を練る時に眺めていた風景を、
どの席からも眺めながら聴くことができるように、客席は階段状に設計されています。

毎年5月中から6月中旬まで、王様と世界の有名なピアニスト、
バイオリニストを招いたベルゲン音楽祭が行われ、
毎朝グリーグの家でコンサートが開かれます。

エドヴァルド・グリーグ博物館(トロルハウゲン)
(Edvard Grieg Museum(Troldhaugen))

住所:Troldhaugveien 65, Paradis, Bergen
開館時間:9~18時(10~4月は10~16時)
休館日:12/14~1/5頃
入場料:大人 NOK 100 学生NOK50 16歳以下は無料 (2017年1月現在)
カメラ持込可。ビデオ持込可。ただし博物館内は一部をのぞき撮影不可。

行き方:ベルゲン市内(Bergen)からベルゲンライトレール(トラム)で
ホップ(Hop)下車後、徒歩約20分

公式ホームページ
https://www.troldhaugen.com

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