ノルウェーのバスの旅で車窓から見える風景 オスロからゴールまで
オスロ (Oslo)
人口:669,060 人 (2017年)
オスロはノルウェーの首都。
ノルウェーの人口の約20%が大オスロと呼ばれるオスロ市とその周辺地域に集中しています。
1048年ハラルド・ハルドラーデがオスロの建設を始めました。
オスロを出発したら、E18号線をバスは走ります。
Eとは、ヨーロッパ・ハイウェーの意味で、国境を越えてヨーロッパ中を走っています。
年中通行可能なことがEのつく条件で、南はローマから、ロシア国境に隣接する、ノルウェーの北の町キルケネス(Kirkenes)まで続いています。
オスロの郊外は産業地帯で、多くの事務所や軽工業の工場が並んでいます。
建物が無くなると、なだらかな森林や農業地帯が続きます。
サンヴィーカ (Sandvika:15Km)
サンヴ―カで、バスは右手E16号線に移ります。E16号線は西のベルゲンまで続いています。
脇を流れている川は、鮭が上がって来く、サンヴィーカ川です。
さらに進むと、左手斜面に2つの大きなジャンプ台が見えてきます。
キルケルバッケンKirkerudbakken シューイバッケン Skuibakken)
キルケルバッケンはスキーワールドカップが行われた会場の中で、一番低い場所にあるスキー場と言われています。
ソリヘグダ(Sollihegda:35Km:20Km)
坂道を登り切ったところの右手にドライブインがあります。
夏になると、道路の反対側の駐車場にはイチゴなどの果物を売るテントがでます。
この辺りは、夏はハイキングの出発点として、冬は降雪量が多いので、クロスカントリースキーに利用されています。
料金所の辺りから左手に見えるティーリーフィヨルド湖(Tyrifjorden)は、国内5番目の淡水湖(標高63m,長さ28Km,面積134㎢,水深395m)で、夏は、特にオスロからの避暑行楽客でにぎわいます。
マス、カマス、淡水スズキ・淡水ザリガニなどの魚類にも恵まれています。
湖の小島にはコテージも建っていて、島へは夏はボートで、冬は徒歩または、スケートで行くことができます。
晴れた日には、ノーレ山脈(Norefjrll)が見えます。
スンボレン (Sundvollen:45Km:10km)
スンボレンを過ぎると、湖は右手に移りステインスフィヨルド湖と名前が変わります。
ステイン (Stein:50km:5km)
ステインには、ステイン家所有の約9000ヘクタールの農耕地に小麦・ライ麦・大麦が植えられています。
作物は輪作され、だいたい穀物2年・菜種油1年・牧草1年のサイクルで栽培されています。
ホーネフォス (Honefoss:61km:11km)
フォス(Foss)とは、ノルウェー語で滝の意味です。
ホーネフォスの中心にある滝を製材業に利用することで発展してきました。
14世紀にはすでに文献にも書かれ、17世紀中ごろには23の製材所が滝の周りに集まっていました。
特に、19世紀に入ってから、セルロース精製・製紙技術が確立させると、急速に発展しました。
町の中心の橋を渡るときに左手に見せる滝は、発電用に水量調整されていて、低水時には滝は見られませんが、春の洪水時には豪快な滝が見られます。
ホーネフォスは、ベルゲン鉄道の駅にもなっていて、オスロまで約61㎞という事もあり、ここに住んで、オスロへ通勤している人も多数います。
人口27000人
ソクナ (Sokna:81km:20km)
ソクナには、ノルウェー林業組合が所有する国内最大の製材所があります。
周りは森林地帯が続きます。
人口500人
ハムレモーエン (Hamremoen:95km:14km)
左手にクローデン湖 (Kroderen :面積 43㎢,最深部119m,長さ41km)を見ながら進みます。
北極探検家ナンセンがノルウェーで最も美しい湖と形容した湖です。
湖の向こう側に見える山は、ノーレ山脈です。
ここは1952年のオスロ冬期オリンピックのスキー滑降等の会場として使われました。
グルスビーク (Golsvik)でクローデン湖は終わり、右手、ハリンダール川に代わります。
ここから、長い森林地帯が続きます。
フラ (Fla)トイレ休憩
オスロから約1時間40分
右手、山岳地帯の森林地帯は、野生動物保護地帯に指定され、昔から野生の熊が多く生息する地域として有名です。
通常、フラのクマ牧場の下のショッピングセンターでトイレ休憩をします。
トイレの数も多く、無料です。スーパーもあるので、便利です。
日曜日もスーパーは開いています。
川沿いに点在するこのあたりの村は、昔から川の氾濫に悩まされてきたそうです。
ネースビーエン (Nesbyen:172km:77km)
ネースビーエンは、内陸性気候で、夏の国内最高気温を何度か記録しています。
ここでは、毎年有名な市が開かれます。
おもな産業は、電気工具生産・木工業・畜産業などです。
町を数キロ過ぎたところにあるネース (Nes)発電所は、ハリンダール (Hallingdal)川に建設された発電所の中で最大25万KWの発電能力があります。
発電用の水は上流のオール(Al)から31.2kmの地下のトンネルを利用した導水管(高低差284m)により運ばれています。
発電所事体は、地下に建設されているので、排水口が見えるだけです。
人口2200人
ゴール (Gol:190km:18km)
ゴールは、上流に位置するヤイロ (Geilo) と同様ウインタースポーツのメッカです。
7本のスキーリフトがあり、夜間照明も完備しています。
オスロの民族博物館に置かれているスターブ教会は、ここゴールから1882年に移転されたものです。
最近、これを惜しむ声が強くなり、新しいスターブ教会が作られ、現在7号線の近く(右側)に置かれています。
ここから、ラルダールヘ行く場合は、52号線で北上します。
ハルダンゲルフヨルドやベルゲン方面は、そのまま7号線を進みます。
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